洗濯8/9(金)

袴をきれいに洗いましょう

私の袴
毎回、稽古のときに私の身体を守ってくれて、そして、大量の汗を吸い込んでくれてありがとうの感謝です。
塩が出るほど汚れ、生地がクタクタになっています。
櫻木會、昨夜の稽古で夏休みに入ります。
この機会に藍染め袴を洗ってみます。
これだけ汗で汚れていますが、臭いは出ていません。
藍染めパワーのお陰です。
藍染は糸を強くし、消臭・抗酸化作用・抗菌作用・防虫効果など様々な効果があります。 機能的にとても優れているというだけではなく、藍には武士の精神も脈々と受け継がれているのです。と書いてありました😄
だから臭わないのです!(藍の匂いはします)

前と後、折り目に沿って整えてます。
この折るのが難しいんです。
後の下、中心の合わせ目に
クリップ📎等で留めると上手くいきます。
手の平を使い、生地を伸ばして
折り目をつけていきます。
後の下を📎で留めて、
さらにひっくり返して前を整えます。
ここで、手の平を使い、
しっかりと伸ばして折り目をつけます。
かなり白いのが出ちゃっていますね。
これは塩分です。カビではありません。
💦出ちゃった後は、
しっかりと塩分を補給しましょう!
伸ばし折れ目をつけながら、
丁寧に畳んでいきます。
まずは左右を畳みます。
このときも、手の平を使い、
生地を伸ばしながら行います。
そして、さらに折り畳んでいきます。
紐もきれいに畳みます。
このとき、紐にシワが出来ていますが、
今はこの状態で🆗です。
伸ばしてもシワは取れません。
洗って干すときに、シワを取ります。
子供たちへは、あらためて袴の畳み方について
指導はしていませんが、
畳み方が出来るのか出来ないのか疑問です。
畳み方を知りたい方、習得したい方は、
ぜひ櫻木會までお越しください。
風呂場で洗います。
私は藍染めの衣類、袴や胴着を洗うとき
通常の洗濯洗剤は使いません。
タライを使い手洗いをします。
洗濯機は使いません
洗濯機を使用すると、
洗濯槽の中で部分的に摩擦がかかり、
色にムラが出来たり生地を傷めてしまい、
見栄えが悪くなってしまいます。
特に背板の隅があっという間に擦り切れます。
普通の洗剤を使用すると
洗剤に含まれる化学物質が
藍を分解してしまい、
変に色落ちしまうので水洗いが基本です。
特に漂白剤は🆖です。
あまり強い洗剤はよくないようです。
最近、私は写真のような
藍染め専用の洗剤を使用しております。
洗い方が丁寧に載っていますので
参考にしてください。
私は、この洗剤を使いますが、
私なりの独自の洗い方で進めます。
洗剤は、つけ置き洗い専用洗剤と書いてあります。
洗剤投入!
そして、水を投入!
けっこう泡が出ました。
袴、タライに投入!
泡の中に、袴を沈めます。
沈めたら、数分間、漬け込みます。
待っている間に、自分の体を洗っちゃいます。
そう、袴を洗いながら、
自分もシャワー🚿です。
漬け込んでから、軽く押し洗いします。
足で軽く踏んでもいいし、
手を使って押しても🆗です。
畳んだ内側にも、洗剤液が入るように
押して洗います。
洗濯水が黄色っぽく色づきます。
これは藍染め特有の天然成分です。
もちろん、汚れもあると思いますが。
色づいた水を流し、きれいな水に入れ替え
再度、袴の押し洗いをして
余計な洗剤を抜き取ります。
かなり水が澄んできました。
このあたりで、すすぎは終了です。
完全には透明になりません。
ある程度で🆗です。
洗いすぎると、袴の藍にダメージが
大きくなってしまいます。
軽く洗濯機で脱水をしてもいいですが、
今回は、脱水をしないで、干します。
剣道袴用ハンガーを使用しました。
このハンガーで、稽古後は
いつも袴を干しています。
このように吊り下げます。
このときに、シワがある紐を指を使い
シワを伸ばしておきます。
脱水をしていないので
直ぐに水が滴れ落ちてきます。
黄色っぽい色は、藍の天然成分です。
この状態で干します。
もちろん陰干しです。
私は玄関で扇風機の風をあてています。
乾きました。
ハンガーをつけたまま床に置きます。
ハンガーを外し、袴を広げて確認しました。
きれいになっています。
汗の塩分、白いのも消えました。
再度、丁寧に手の平を使い伸ばしながら畳みます。
折り目は、しっかりとついていました。
ここまで畳めば完了です。
忘れずに、袴の下に付けたクリップ📎を外します。
これで、次回の稽古は気持ちよくできます。
写真の色合いがカメラの写りで違いますが、
左側がビフォー
右側がアフター
明らかにきれいになりました。
洗濯機で洗うのも時間短縮でいいと思いますが、
袴の色合いなどを自分で育てるという意味では
手洗いが適しています。
藍の色を育てるのも、
剣道の楽しみではないでしょうか。
2024/8/10